バルセロナのナイトライフ〜フラメンコ


スペインをあまりご存じない方に、ぜひ知っておいて頂きたいことは、

フラメンコは、スペイン南部の文化。

だということです。

バルセロナを始め、スペイン北部には、フラメンコは全く根付いておらず、普通の住民が見に行くことはまずありません。いや、「根付いていない」どころか、「異文化」として受け取られている傾向があります。
確かに、スペイン北部は、全体的に草原と山地だらけで、雨もジャンジャカ降るのに、その中でフラメンコを踊られても、相当違和感があります。

バルセロナは、スペイン北部でも圧倒的に観光客が多く、アンダルシア出身の住民も多いことから、多少はタブラオが街中にありますが、「盛ん」というには程遠い状態です。
よって、
「本場のフラメンコ」が見たいなら、スペインの南部(アンダルシア地方など)へ足を伸ばしてみて下さい。

ついでに言えば、日本からツアー旅行を申し込む際にも、「バルセロナでフラメンコ観覧!」と銘打ってあるようなツアーは、できるだけ避けた方が賢明かと思います。

とはいえ、日程的な都合で、どうしてもバルセロナでしかフラメンコを見ることが出来ない、という方も多いでしょうから、その方々のためのフラメンコ情報です。

まず、公演は、通常1日2回行われます。そして、それぞれの公演時間は、1時間半〜2時間程度です。
普通のタブラオだと、「1回目:午後10〜11時開演、午前1時〜2時終演」「2回目:午前1時〜2時開演、午前3時〜4時終演」という流れのところが多いようです。
2回目が終わるのは、非常に遅い時間になるので、普通の人は、やはり1回目に行っておくのがベターかもしれません。

言葉は、スペイン語が分からなくても全く構いません。
ほとんどの、というか全てのタブラオが観光客向けなので、劇場に入ってから出るまで、全て英語でOKです。

それでは、市内のタブラオを紹介しておきましょう。

ロス・タラントス (公式サイト



ランブラス通り近く、レイアール広場の中にあるタブラオです。
バルセロナ一、有名なタブラオと言っていいでしょう。

ここは、数年前、アメリカ発のミュージカル「バルセロナ物語」の舞台となり、世界でも一躍有名になりました。日本でも、西田ヒカル主演で、微妙にヒットしていたのを覚えておられる方も多いでしょう。
「ロス・タラントス」は、このようにミュージカル化されるほど、非常に魅力的なショーを行っており、観光客からも高い人気を誇っていました。

しかし、2004年夏、「ロス・タラントス」は、劇場コンセプトの大幅なリニューアルを行いました。それまでの「本格的なタブラオ」から、「若手フラメンコダンサーの登竜門」のような実験的な劇場へと、衣替えしてしまったのです。

このリニューアルに伴い、それまで、「ロス・タラントス」の名声を築き上げてきたベテランのダンサーたちは、ほぼ全員解雇され、代わって、ステージには名もない若手ダンサーたちが連日立つようになりました。そして、それまでここのステージに立っていた、有名な日本人女性ダンサーの方も、これに伴ってお辞めになりました。

よって、現在のロス・タラントスで見られるショーは、一応「フラメンコ」ではあるのですが、出ているのは若手アーティストばかり、ショーの時間もわずか30分、時間も午後8時〜10時くらいまでという代物になってしまいました。
料金は、3ユーロと思いっきり安くなりましたが、これでは、もはや「フラメンコ」とは呼べないような気がします。

ま、これは、フラメンコがいつまで経っても馴染まないバルセロナにおいて、フラメンコのリーディング役としての「ロス・タラントス」が、彼らなりにフラメンコの発展を求めた結果なのかもしれません。

という訳で、
現在の「ロス・タラントス」では、普通の「フラメンコ」は見ることが出来ません。


現在発行されているガイドブックには、「ロス・タラントス=フラメンコのタブラオ」という感じで記載されていますが、現在は、実質的にそうではなくなっているので、行かれる方は要注意です。
それを知らずにウッカリここに「フラメンコ」を見に行ってしまうと、「歌舞伎座」に行ったつもりが、着いたら「ルミネ・ザ・よしもと」だった、くらいのショックは受けてしまうこと必至です。
くれぐれもお気をつけ下さい。


コルドベス (公式サイト



ロス・タラントスが、上のような状態になった今、実質的に、バルセロナNO.1のタブラオと言えるでしょう。

当然、ここも観光客向けではありますが、比較的レベルの高いショーを見せてくれます。

劇場の中は、とてもこじんまりとしており、内装は、アンダルシアの洞窟の中をイメージさせるものになっています。この狭い空間の中で、激しい音楽と踊りが繰り広げられるのですから、否が応でも気分は盛り上がります。
日本人としては、日本人ツアー客が多いのが気にかかるところですが、音楽+踊り+雰囲気は、十分に及第点以上です。

旧市街のど真ん中にあるので、アクセスがよいのも利点でしょう。
バルセロナでフラメンコを見るなら、相対的にここがお勧めです。

なお、このタブラオでは、食事付きのチケットも売っていますが、ショーを見ながら食事を楽しめるわけではありません。(=そんなスペースは全く無い)
よって、高い金を払って、ここでディナーを取らなくても、普通に他のところで食事を楽しまれてから、ここに来ても全く問題ないと思います。

場所は、ランブラス通り沿いです。
リセウの駅あたりから、通りを海の方に向かって歩いていくと、やがて、右側にグエル邸のあるNou de la Rambla通りが出てきます。それを右手に見ながら、さらにランブラスを直進すると、右手に、"Salon Sport"というゲーセンが出てきます(上の写真参照)。
その2階が「コルドベス」です。
写真の通り、建物の2階にあるので、非常に分かりにくいです。個人で行くのであれば、注意して探しましょう。


タブラオ・デ・カルメン (公式サイト

モンジュイックの「スペイン村」の中にあるタブラオです。

これは、場所からして分かると思いますが、完全に観光客向けのタブラオです。
ただ、「アンダルシアの民俗芸能」として、完全にショー化されたフラメンコなので、見た目には非常に楽しいです。

本格的にフラメンコをやっている人以外なら、なまじ真面目なタブラオより、こちらの方が派手で楽しいかもしれません。


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