ウォールデン7 (リカルド・ボフィール)



概要

この「ウォールデン7」とは、リカルド・ボフィールというバルセロナ出身の建築家が設計した集合住宅なのですが、この見た目がスゴイんです。
あまりにも面白いので、写真をたくさん載せておきたいと思います。

ウォールデン7全景


念のためいっておきますと、ここは「集合住宅」です。中に、ちゃんと人も住んでいます。

しかし、遠くから見ただけで凄まじいインパクトです。子供が適当にレゴを組み合わせたかのような、またはジャングルを意識したかのような統一性のない外観が印象的です。

近づいてみると、そのインパクトはさらに強くなります。

正面玄関


隙間から内部を覗く


うーん・・・一体何がしたかったのでしょうか。

下層部分と上層部分が狭く、中層部分だけやたらと張り出ています。決して、「美しい」と一般的に言われるような造形ではないことだけは確かです。

ちなみに、上の写真の右側に写っているタワーは、「ウォールデン8」と呼ばれる、近未来的な建築物です。(名前は、「ウォールデン7」にちなんで名づけられました。)中はレストランになっています。それほど大したものではありませんが、近くにあるので、時間があったら一度寄ってみて下さい。

なお、「ウォールデン8」の上からは、「ウォールデン7」の全景を見渡すことができます。



こうして上からみてみると、結局何がしたかったのか、ますます訳が分からなくなってきます。
いくら有名建築家の設計した住宅とはいえ、こんなところに住む人の気が知れないな・・・と思うのはシトラスだけでしょうか。

とはいえ、近くから見るとものすごい迫力なので、一見の価値は大いにあります。見てるだけでもかなり楽しめます。住人以外は中に入れないことだけが残念ですが、運がよければ、住人に中を案内してもらえることもあるようです。

体験談

Rosaさんから、面白い体験談を頂いたので紹介しておきます。

リカルド・ボフィールの設計したウォールデン7を見学に言ったのですが、ここでとても楽しい出来事があったので報告いたします。

昼過ぎにバスで現地に到着して、しばらくビデオで撮影していたら、現地の若者がライターを持っていないかと話しかけてきました。僕はタバコを吸わないので持っていなかったのですが、これがきっかけで雑談を始めました。彼はノラスクという名前の近所に住む27歳の地元の男性でした。
「この建物が見たくて東京からやってきた」と僕が言うと、ウォールデン7に知り合いが入るから中に入れてあげる、と彼が言ってくれるではないですか!ここは管理が非常に厳しく(後で管理人のいる場所を見たらモニターがたくさんあった)、日本人独りで入ってもたぶん入れてもらえないけど、彼と一緒にに中の住人を訪ねる目的なら問題ないだろうとのこと。

入口は吹き抜けになっていてとても広さを感じました。でもエレベータは思ったより狭くて、4人入れば満員になる程度です。エレベーターで12Fに上がって、そこに住んでいるロジャーという絵描きの男性を紹介してもらいました。そして階下に住む、ミカエルというラモス似のデザイナーの男性も紹介してくれました。みんな同じくらいの年齢のようです。
ロジャーは寡黙で、全く理解不能な英語を話します(後でメールをもらったのですが、文法も滅茶苦茶だった)。でも他の二人とは英語でもコミュニケーションできているので不思議でした。ミカエルは見るからにアーティスト風の若者で終始マリファナをふかしてハイになってました。

ロジャーの部屋で少しくつろがせてもらいました。玄関をあけると大広間が2部屋(うち一部屋には彼女が寝ていた)、バス、トイレ、キッチン、そして2Fには6畳ほどの部屋が2つとあともう1つ部屋があった記憶があります。僕の東京のマンションに比べれば全然広くて、住み心地も良さそうでしたし、2Fがあるのには驚きました。ただ、中庭方面に面する部屋はいずれも窓が小さくて、これが少し圧迫感を感じました。
この建物は公共住宅だそうで、それほど家賃は高くないとのこと。でもいくらかは教えてくれなかった。

屋上にあがると、大きなプールがありました。この日は黒ビキニ姿のお姉ちゃんが日光浴をしていました。なんとリベラルな光景なのでしょうか(笑)。他に高い建物がないので、屋上からの眺めは最高によかったです。
この屋上から遠方に見える山にはセメント工場があって、ここで作り出されるセメントが、バルセロナの数々の遺跡の修復作業に大きな役割を担っているようです。彼らにとってこのセメント工場は街の誇りのようでした。屋上でもビデオを撮っていたら、管理人が撮影するなとやってきましたが、若者三人が管理人になんとか説得してくれて事なきを得ました。

隣のタワーはレストランとディスコになっているようで、週末に一緒にディスコで遊ぼうとロジャーに誘われたのですが、僕は既にマラガ行きの飛行機チケットを持っていたので、残念ながら断らざる負えませんでした。
タワーの麓には、ローマの遺跡のような建築物があるのですが、ここがリカルド・ボフィールの設計事務所になっているようです。

ここでミカエルは仕事があるので部屋に戻り、次にノラスクとロジャーに地下に案内されました。地下は駐車場になっていて、エレベーターの脇にはリカルド・ボフィールによるスペイン語の詩が書かれてありました。何て書いてあるのかとノラスクに尋ねると、リカルドが理想とするユートピアの世界観が述べられていて、この建物はそれを形にしたものだと言ってました。ジョン・レノンのような魂を感じました。

最後に二人と共に1Fのカフェでしばし話をして過ごし、その後、ロジャーの運転するゴルフでバルセロナ市街まで送ってもらい、気が付いたら半日以上、彼らと共に時間を過ごしていました。



行き方

トラムのWalden駅の目の前です。


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