コドルニウのボデガ:アバディア・デ・ポブレッ


コドルニウの日本法人、タケナカさんさえ行った事がないというボデガ、「アバディア・デ・ポブレッ」に、くみさんがトライしてこられましたので、その体験談を掲載しておきます。



当初の予定では、コドルニウのボデガと合わせて、一日で車で回ってくる予定だったのですが、結局別々にどちらも電車を利用して行ってきました。行く前は車で行くつもりだったので、あちらでプランを変更してからちょっとあせりました。

まずはコドルニウのボデガに行ったので、そちらでポブレッにはどう行ったらいいか聞いたら、あっさりと「あんな、遠くには行けないよ〜!」みたいなことを言われました。

バルセロナのあちこちのインフォメーションでも聞いたのですが、竹中さんに聞いていた行き方で説明してくれる所は、1箇所しかなかったです。みなさん、がんばって調べてくれて教えてくれるのですが、なーんか遠回り…。レンタカーをキャンセルしたことを非常に悔やみましたが、今更ですし、とにかく行ってみることにしました。

ちなみに竹中さんが教えてくださったルートは、「最寄り駅のL'ESPLUGA DE FRANCOLIより、歩いて2.2km」というものでした。

ここで、余談ですが、コドルニウのボデガの売店に、なんとABADIA DE POBLETのワインが置いてありました。他の方たちはカヴァを箱買いなさっていましたが、もしかしてポブレッにたどりつけないかもと思ったので、しっかり確保しました。

バルセロナのインフォメーションでもいろいろと聞いてみましたが、みな車用の地図ですし、駅からどう行くのか不安でしたが、「行けばどうにかなるさ」と思い、まだ暗いうちに宿を出発、徒歩でカサ・バトリョ前のパセイジ・デ・グラシア駅まで。(そんなに近いのにタクシーを呼ぶと、オスタルの方に嫌がられると言われたので)

電車の中では日の出を見ることが出来ました。最初は海沿いを走っていましたが、徐々に内陸に入っていき、バルセロナではあまり見かけない白い家々や、オリーブやオレンジ畑を通り過ぎ、気づくと山が身近に迫っていました。寝過ごすことを心配していましたが、刻一刻と景色が変わるのであっと言うまでした。

駅に着くと想像通りの無人駅。
進行方向にはどこに道があるんだ??という感じで、電車を降りた6人の人たちは、文字通り四方八方に行きました。恐らくポブレッと思われる方向に行く人たちがいたので、尋ねると同じ方向らしく、道が分かれるたびに振り向くと、手であっちあっちとしきりに教えてくれる親切な方たちでした。
少し歩くと舗装された車道に出て、そこには緑の小さな看板に「Pobletまで2.2km」と書いてあったので、「あぁ、竹中さんの情報通り!」と思い、ちょっと安心。(でも、それが甘かった…)

それに従い歩いて行くと、矢印が右を指しているので、そちらへ行くと住宅街に…、その上、更に行くとまた舗装されてない道に…。本当に2kmで着くのか?と思いつつ、看板が指示しているのだからと思い、歩いていくと、どんどん自然の中へ〜。看板も途中から無くなり、気づけば横にはかすかな水の流れ(川ではなく湿地帯に近い)。

開き直りつつ歩いていくと、辺りは葡萄畑になってきて、車の音や鐘の音が聞こえてきたので、一安心して音のする方向へ向かうと、辺り一面に葡萄畑が拡がっていて、看板によりトーレスのものと判明。
修道院らしき物も見えてきて、本当にほっとしました。
修道院の壁の中も葡萄畑でしたが、表のものとは木が微妙に違うようでした。(当たり前ですね?)

壁に沿って歩いていくと、やっとアバディア・デ・ポブレッの入り口に!
門を入ってすぐ右手にボデガはありました。

ガラスの両開きドアを入ると、右手にはワインやワイン用品が陳列されていて、左手には受付と試飲テーブルがありました。その他は、コドルニウの地下のような感じで、ワイン樽が並んでいます。
地下にも樽が見えていました。壁にはパネルが数枚掛けられており、ポブレッの気候条件やピノ・ノワールに関する説明などがされていました。

こちらには2種類のワインが置いてありました。
一つは、ビンの上部とラベルのマークが赤のもの(コドルニウで買った方)で、その名もABADIA DE POBLET
もう一つは、ラベルが金色のLES MASIES DE POBLET
何が違うのか聞くと、金の方は木の上の方の葡萄を選んで作ったワインということで(聞き間違いの可能性大ですが…)、どちらも試飲させていただきました。最初の印象は、「バルセロナとマジョルカで今まで飲んできたものとは、匂いも味も全く違うなぁ」ということでした。ちょっと疲れてぼーっとしていたこともあり(言い訳です・・・)、違いがよく分からなかったので、「どっちがよかった?」と聞かれて、正直に赤(安い方)と言ったら、「こんな奴に飲ませてしまった…」という顔をされていました。

また、どこでこのボデガを知ったのか?と聞かれて、「日本のコドルニウの方に教わってきた」と説明したつもりですが、如何せん私の英語がひどいので、通じなかったようです…。

結局、ワイン好きの母へのおみやげとして、金色の方も買ってきました。

ポブレッのワインは、上手く言い表せないのが残念ですが、家でゆっくり飲んだらとってもおいしかったです!(でも、金ラベルを飲んだ時は、またもや体調が悪いときだったので、おいしく感じられませんでした。もったいない…。)
見た目はとっても透明度が高く、グラスに入れたまま飾っておきたい位、すごくきれいでした。あんなにきれいなワインは、今まで見たことがありません。両親もとてもおいしいと大満足でした。(私と違い、両親にはポブレッのワインの方が馴染みの味だったようです)



くみさん、本当にお疲れ様でした!

このボデガへは、車で行くのが最適かもしれませんね(^-^;


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