バルセロナでクラシック・オペラを見る!

バルセロナは、「カタルーニャ音楽堂」と「リセウ劇場」という2つの素晴らしいコンサートホールを有し、連日クラシック・コンサートやオペラが上演されています。
カタルーニャ音楽堂は、ドメネク・イ・モンタネル設計の内装が息を呑むほど壮麗で、リセウ劇場は、最新の設備が売り物となっています。
どちらも、内部見学のツアーがありますが、クラシックやオペラに興味がある方なら、ここはぜひ一度、実際に演目を見に行って頂きたいところです。

・・・なんて偉そうに言ってますが、シトラスには「クラシック」の素養がミジンもありません。
という訳で、詳しい方の経験談に思いっきり頼ってみることにしました。
体験談を送って頂いたみなさん、本当にありがとうございます!!!

そして、これを読んでから、バルセロナでクラシックやオペラを見てこられた方がいらっしゃいましたら、ぜひクラシック音痴なシトラスを助けるため、体験談・感想などを送って頂けると助かります!

1.リセウ劇場でオペラを見る。

●2003年5月 キムタカさん●

1.チケットの予約

最初はリセウのHPで演目とスケジュールを調べた上でServiCaixaのHP(日本の「チケットぴあ」に相当)で申し込みしようとしましたが、「海外からの予約は予め登録されたクレジットカードしか受け付けません」とのメッセージが帰ってきた為、直接の予約はあきらめました。(尚、この制限はイベントによって異なります。例えば同時期に開催されたF1スペインGPのチケットは問題なくServiCaixaで受付けてくれました。)

(※シトラス注:ServiCaixaのチケット予約は、イベントによって、スペイン国外で発行されたカードが使えるものと使えないものに別れます。使えなかった場合は、"For purchases with credit cards not issued in Spain please phone..."というメッセージとともに電話番号が表示されます。そこに電話すれば、オペレータを通して、スペイン国外のクレジットカードを使って購入することが可能です。電話の方法については、下にあるひとみさんの情報をご覧下さい。)

結局依頼したのはVISAカードのバルセロナデスクです。日本のVISAジャパンデスクに電話し(東京03-3431-1390)、日程・演目・予算などを伝え、現地デスク経由で予約を入れてもらいました。リセウ側のチケットオフィスが「購入前程でないと空席情報には答えられない」などとタカピーな態度だったようですが、無事チケットは取れました。OKの回答が来るまで2・3日だったと記憶しています。

その後約1週間程して予約確認書(リセウではなく、VISAの)と金額明細が郵送されて来ました。
支払いはもちろんVISAカードです。私の場合は三井住友VISAでしたが、おそらくVISAであればどこのカードでも共通でVISAジャパンのデスクを利用できると思います。(ちなみにカタルーニャ音楽堂のコンサートも一緒に依頼しました。)

2.演目と座席&料金

日程の都合で4月29日の演目「Orfeo ed Euridice」(グリュック)を予約しました。どっちかというとマイナーで、私も一度も見たことのない演目でした。座席はLLOTJA30−FILA001−SEIENT1となっており、1Fのいわゆるオーケストラピット寄り(右側)のバルコニー席の最前列でした、といえば聞こえはいいんですが、実際はあまりに斜め前過ぎて舞台の左半分位しか見えませんでした(TT) その代わりにオーケストラはよく見えましたが。
どこの劇場でも同様ですが、ここも2F席の舞台正面前列がベストポジションだと思います(モチロンチケットも一番高いですが)。

料金ですが、チケット代金が78ユーロ。予約手数料が12ユーロ。日本側VISAの手配手数料が2000円でした。ゾーン別の料金体系ですが、

 ZONA1=142ユーロ
 ZONA2=100ユーロ
 ZONA3=78ユーロ(私の席はこれに該当)
 ZONA4=56ユーロ
 ZONA5=36ユーロ
 ZONA6=26ユーロ
 ZONA7=19ユーロ
 ZONA8=7ユーロ

まぁ、日本で開催される海外の著名なオペラ座の引越し公演からすると半額以下です。

3.チケットの受け取り

簡単です。当日申し込みに使ったVISAカードを持って行き、正面玄関向かって左にあるチケット・オフィスに提示するだけです。すぐに発券されました。尚、別に当日でなくてもチケット・オフィスが開いてればいつでも発券してくれます。ここのオフィスには座席表や各演目のパンフなど、いろいろと置いてありました。

4.で、当日は・・・

開演は20:30〜でした。1時間前位に入って内部をゆっくり見るつもりでしたが、その前に行ったカサ・ミラで時間を取りすぎた為、フォワイエでカーヴァを一杯やりながら、という余裕はありませんでした。

数年前の火災で全焼し、再建されてから間もないということもあり、内装などはまだ真新しさが目立ちます。正面ロビーは若干狭いです(ここではタバコが自由に吸えます)。クロークは入って左手にあります。プログラムは1部10ユーロ(スペイン語かカタルーニャ語のみ)。当日の出演者リストは無料で配布されます。

内装はパリのオペラ座のような重厚感はありません(特にロビー付近)が、それでも非常に「ゴージャス」(月並み!)な感じはあります。

観客の年齢層は非常に高く、平均したら40歳は超えているのでは、と思いました。地元の名士っぽい人達が多く、雰囲気は非常に落ち着いた感じがありました。観客の服装ですが、男性はほとんどがダークスーツ系。女性もシックなスーツやワンピース系が多く、イヴニング・ドレスなどは意外に少なかったと思います。一部観光客とおぼしき開襟シャツ程度の人もいましたが、大半がきちんとした服装でした。

それと、ここの劇場で特筆すべき点は(少なくとも)1F・2Fの全席に英語でセリフが表示される液晶パネルがついていることで、聞いたことのない演目で若干不安はありましたが、これがけっこう役に立ちました。
演奏もアリアもレベルが高く、十分に楽しめました。カーテンコールも5−6回はあったと思います。

5.帰り

一幕の演目で約1.5時間程度だったので、劇場を出たのは10時過ぎ。この時間帯だとランブラス通りは昼間と全く変わらない「喧騒状態」で少し驚いた位です。観客の大半は近所のレストランやカフェに入って夕食を取る為(リセウの向かいの「カフェ・オペラ」は超満席でした)、まっすぐ帰る人はほとんどいなかったようです。

劇場出口のまん前に地下鉄の入口がありますが、安全上の理由からか、メトロに乗って帰る人はほとんどなく、みんなコロンかカタルーニャ広場まで歩いて行き、そこからタクシーを捕まえているようでした。ちなみに私はメトロでVerdaguerまで帰りましたが、この時は特に問題はありませんでした。

●2003年5月 ひとみさん●

チケットの予約

まず、リセウ劇場のHPで演目とスケジュールを調べ、ServiCaixaのHPで座席の残数をチェックしました
。何番の席が空いているかまでこのHPでわかるのですが、ここのオンライン予約は、スペインで発行されたクレジットカード以外は「カードが無効です」となり受け付けてもらえません。スペイン以外で発行されたクレジットカードによる購入は、+34 93 495 35 05 へ電話するようです。

外国人専用ダイヤルなので最初から英語を話してくれましたが、スペイン風にrはすべて巻き舌でした(笑)。少し聞き取りにくかったけど、とても親切で明るいお兄ちゃんだったので全然問題なかったです。
演目を言うと空いている席を教えてくれます。安い席しかなく、視界が遮られてしまうが良いかと聞かれました。
それでいいというと、電話での販売に関する契約の事を色々言われ(払い戻し不可など)、再度全ての内容を繰り返して最終確認をされます。(巻き舌すごーい!と思いながら半分聞き流してた私(笑))
OKの場合クレジット番号を聞かれ、その場でコンピューター照会するようです。1分程度待たされ、カードに問題なければ予約完了。クレジットカードの番号が予約番号になるので、パスポート(身分証明)とクレジットをチケット窓口に持っていけばよいと言われました。こちらはVISAカード以外でも大丈夫です。

上記のキムタカさんの予約方法でも手数料が結構かかるみたいですが、私の方も(日本からだと)かなりの額の電話代がかかります。(ヨーロッパから日本なら1000円で1時間話せるお得なプリペイドカードもあるのに!)

という事で、電話代を考えると、私の方法はヨーロッパ在住者の方にしかおすすめできないかもしれません。

●2003年5月 musicaさん●

<出発前>

 5月19日に日本を発って、バルセロナでまず1泊、カナリア諸島のラスパルマスで3泊、バルセロナに戻って3泊という日程で、これは中間報告です。オペラ好き三人女で、ラス・パルマスのオペラ・フェスティヴァルに行き、リセウ劇場でオペラを観、カタルーニャ音楽堂でコンサートを聴きます。

 これらの予約でいちばん簡単だったのは、5月23日のリセウ劇場の「神々の黄昏」の予約でした。すでに昨年の11月に、劇場のHPからVISAカードで予約完了。凄いメンバーでの公演、話題の的の演出ですのに、日本では考えられないお値段です。
詳しいいきさつは省きますが、至難を極めたのは、ラス・パルマス音楽祭です。やっと数日前にリターンチケットを入手できてほっとしています。

 ユニークだったのは、カタルーニャ音楽堂の25日のメンデルスゾーンのコンサート。2月2日にリクエストのfAXを送り、その後、2月4日付けでカードで代金が決済されているのがわかりましたが、メールで問い合わせても確認書がきません。今日、やっと確認のお返事がいただけました。

 感想は帰国後、ご報告させていただきます。

<帰国後>

 昨日、帰国いたしましたので、リセウ劇場とカタルーニャ音楽堂について、ささやかな体験記を綴らせていただきます。

リセウ劇場

 劇場のHPのventa on-lineにアクセスして、日時や希望の料金(ゾーン)などを入力し、最後にクレジット・カードのデータを入力すると、すぐに確認のメールがきました。VISAカードで全く問題はありません。

 当日は、ラス・パルマスから飛行機を乗り継いで、バルセロナに入りました。初日の17時開演に間に合うかドキドキしましたが、16時少し前に劇場のチケットオフィスにたどり着いて、ほっとしました。
確認のメールと、申し込んだときにデータを書き込んだカードを提示すると、すぐにチケットをいただけましたが、ラスト・ミニッツのチケット(開演の2時間前から安く買えるようです)を買う方と一緒に並ばなくてはならないので、かなり待たされるのが難点です。
イタリアでは予約料が10%かかりますが、マドリッドの王立劇場の手数料が2ユーロなので、安い! と感動していましたが、リセウ劇場のカード予約の手数料は、なんと0.60ユーロでした。

 内部については、すでに詳細なコメントが掲載されているので、省略させていただきます。
 私のお席は、日本でいうと、2階の6人定員のパルコ(桟敷席)でしたが、チケットのバーコードがドアの鍵になっているのには驚きました。ただ、これがホテルのカードキーのようにスムーズに作動しなくて、結局、案内係の方に開けていただきました。

 この日の演目は、ワーグナーの「神々の黄昏」。数年前の来日公演と同じ演出で、歌手のレベルは遥かに上ですから、このお席で81ユーロは日本では考えられないお値段です。

 主役はドイツの方でしたが、リセウのオケの方の健闘ぶりは立派でした。それは、カーテンコールのとき、オケのメンバーが舞台に整列して喝采を受ける、という異例の扱いにも表れていました。通常は、指揮者や主役の方がオケピットに向かって拍手を送り、聴衆も呼応するという形ですから、初めての経験でした。
 
※この続きの「カタルーニャ音楽堂体験談」は、下に掲載しておきます。

●2005年6月 マキさん●

チケット予約についてですが、リセウのWebページからは「スペインで発行されたクレディットカードでしか予約できない」とのことだったので、直接リセウにメールで予約をお願いしました。

希望する日と席の種類を書いたところ、席と価格が書かれたメールが返信されてきました。48時間以内にクレジッドカードの番号を送れば、その席が予約できるとのことだったので、すぐに番号を知らせました。メールはすべて英語でOKでした。

チケットは毎年7月に1年分売り出すとのことで、GWのチケットを2月ぐらいに予約しようかと思ったときは、すでにWeb上ではほぼ満席になっていました。しかし、メールで予約をお願いすると、Web上では既に埋まっている席を指定してきたので、直接予約用の枠を持っているのかもしれません。

チケットは、現地についてから、窓口で受け取りました。何の問題もなく簡単でした。



2.カタルーニャ音楽堂でクラシックを聴く。

●2003年5月 キムタカさん●

こちらも、VISAのデスクでコンサート・チケットを入手して行きました(料金は78ユーロ。現地手配料金12ユーロ。VISA手数料が2000円)。

まずは1Fのフォワイエでカーヴァを1杯(2ユーロ位でした)。
当日の入りは8割程度でしたから、もし日本で予約できなくても当日ゲットできる可能性はあると思います。正面入口に向かって左手奥にチケットビューローがありますので、そこでトライしてみて下さい。

ガイド・ツアーと異なり観客が多いので、デジカメ写真の隠し撮りなら何とかなります。(モチ、フラッシュは×)こちらの客層もリセウとほぼ同じ。観客の服装もほとんど同じでした。又、前日のリセウのオペラと比べると、ちょっぴり緊張感があったような気がします。

コンサートの開始は21:00(!)と日本だったら終わってる時間ですね(笑)。でもこの頃からやっと薄暮という状態でした。

劇場の内装は、とにかく「豪華絢爛」のヒトコトに尽きます。他に表現できないくらい強烈な過剰装飾の中でコンサートは行われます。これを作ったモンタネールが、(ガウディと比べ)あまり目立たないのはちょっと不公平かな、と本気で思いました。

演目は「OperaBuffa」と題したオペラのアリア集です。取れた席が前から4列目のど真ん中だったので、音響効果もヘッタくれもなくバリトンやテノールやソプラノを「砂かぶり」の特等席で聴くような感じでした。
18世紀から19世紀にかけてのアリアが中心(全然聴いたことない曲ばかり)でしたが出演者のレベルは非常に高く、十分楽しめました。オーケストラは弦楽器中心の初期バロック風の編成で全部で13人と小じんまりしたものですが、コンサートホールのキャパには十分見合ったものだと思います。現地のオーディエンスも十分満足した様子で、アンコールが3曲もありました。

昼間のガイドツアーもいいですけど、やはりここはコンサート・ホールですから時間の許すかぎり、実際のコンサートにいかれることを是非オススメします。


尚帰りですが、リセウのように目の前が超繁華街というわけではありませんので、表通りに出てタクシーをつかまえて帰りました。(この音楽堂も、地下鉄Urquinaona駅から徒歩1分位ですが)。

●2004年3月 ひとこざさん●

昨年いけなかったところを中心に、ということで、今回はカタルーニャ音楽堂でのコンサートを見てみようと思いました。
着いた次の日に、音楽堂へ行ってチケット購入を試みました。
ですが、正門は閉まっており、ガイドツアーも延期とのことで初めは買うことが出来ませんでした。ですが、その後の情報で、地下鉄駅に近い側の「裏口」は常に開放されており、入って警備員がいる、右側の細い通路に、チケット売り場があることが判明。急いで買いに行きました。
会場全体を写したコンピュータ画面に、場所ごとにチケットの値段が書かれており、その数字を言うだけで、簡単にチケットを買うことが出来ました。席は2階席11ユーロの席。

服装を気にして、一応襟付きシャツとスラックスを持っていったのですが、入ってみてびっくり、ブルージーンズはいてる人や、Tシャツやスウェットで見に来てる人がごろごろ。もちろん、スーツ姿の方もいらっしゃいましたが、そんなに気を使う必要もなさそうです。

今回のコンサートは、カタルーニャ音楽の演奏を、地元の楽団が行ったらしく、そういう意味で比較的カジュアルなものだったというのもあるかもしれません。ですから、事前にどのようなコンサートであるか、値段を比較してみて、服装を考慮すればいいと思います。
私たちの見たのは、最高18ユーロで見れる安いものでした。音響は古いだけあっていまいちでしたが、迫力もありましたし良かったですよ。
一度見に行ってください。

●2003年5月 musicaさん●

※上の「リセウ劇場体験談」からの続きです。

 カタルーニャ音楽堂

 HPでスケジュールを調べて、ファックスを送ったら、次の日にカードで代金が引き落とされましたが、なんのコンタクトもないので、出発前に、「どこで、いつ、チケットを受け取ったらいいのか」というメールを送ったところ、すぐに、「当日、チケット・オフィスで」という返事がきました。

私が行った日は、リセウ劇場のオーケストラのメンバーによる、メンデルスゾーンの室内楽でしたが、1階の後ろのほうで41ユーロ、手数料はゼロでした。ただし、このお席は2階席がかぶさっているので、音がデッドです。やはり、もっと前のほうか、2階席をリクエストしたほうがよかったなと思いました。

 マドリッドの王立劇場の場合は、クレジットカードのナンバーだけで申し込みができ、当日、劇場の中に設置されている端末に、カードの磁気面を差し込んでスライドさせると、チケットがポトリと出てきます。こういう面は、スペインの劇場がいちばん進んでいるのではないでしょうか。
あらゆる面で、クレジットカードが身分証明書の代わりになっていると感じました。

●2004年8月:sunny childさん●

2004年5月2日(日曜日)、バルセロナのフリーペーパーで「演目は書いてないけれど、何か演奏会、やっているらしい」という情報を入手し、音楽堂に電話を掛けたところ、『Beethoven,Ticket sale from 5:30!』という暗号(?)をゲットして、5時過ぎ頃に音楽堂に到着。そこは長蛇の列が既に出来ていましたが、20分ほど並んでチケット購入。

その日の公演は、ベラルーシ国立室内管弦楽団によるベートーベンの『第九』とロドリゲスの『アランフェス協奏曲』でした。日曜日だった為、開演時間は7:30と早かったです。
(多分、当日券は会場時間の2時間前に発売されるんじゃないでしょうか?)

「一番安い席(3階のバルコニー席)は、ステージが半分くらいしか見えないよ」というチケット売り場のおばさんのアドバイスに従って、私は2番目に安い、ステージの上のバルコニー席を買いました。(確か32Euro)ステージの上の席、というのは指揮者や客席と向かい合って座る席なんですけれど、ここは結構お勧めです。
何故ならばこの音楽堂、建築の美しさを優先するあまり、演奏会をする為の音響効果や鑑賞環境を一切無視してしまったとしか思えないような設計のため、どこで聞いてもそれほどの音は期待できないと思われるからです(笑)。実際3階のバルコニー席の辺りも行ってみましたが、「こんなにステージが見えない客席ってどうよ?!」という感じでした。ステージが見えない客席のあるホールは、ヨーロッパでは珍しくないですが、それにしてもこれはヒドイ、、、。1階席も後ろのほうは2階席のバルコニーがせり出している為、音が聞こえないばかりか日陰の存在っていう感じでした。また、壁がガラス張りのため、客席の照明が暗転しても、日照時間が長い時期はホール内がなかなか暗くならなくて、何となく演奏に集中しづらいような環境でした。
そんな訳で、演奏に対する期待は早々と捨てて、演奏会を聴きに来ているバルセロナの老若男女の人間ウオッチングに頭を切り替えたところ、このステージ上のバルコニー席は絶好の環境で、なかなかオツな席でした。但し、居眠りでもしようものなら、客先からもステージ上の指揮者からもにらまれること請け合いなので、ご注意を!

そして、この世にも美しいドメネクが設計した空間を、バルセロナの人たちと共に3時間たっぷりと満喫することが出来ただけでも、32Euro払った甲斐がありました。
バルセロナの聴衆は、正直言ってあまりクラシック音楽を聴きに足を運ぶことは少ないのかな?という印象でした。(第九のようなメジャーな曲をやっているにも関わらず、楽章が終わるごとに拍手喝采で演奏が止まる ^^;)でもそれは、サルダーナという民族音楽が、今でもしっかりとバルセロナに根付いているからなんでしょうね。ヨーロッパだからどこへいってもみんながクラシック音楽を聴いている訳ではないし、特にバルセロナのような強いアイデンティティーを持つ地域では、『何でドイツやロシアの音楽をやらねばならないのか?』っていう感覚なのでしょう、きっと。

聴きに来ている人たちは、取り立てて着飾っている感じではなくて、何となく豪華絢爛なホールの雰囲気とは対照的に、自然体で力の抜けた感じの老夫婦が多かったように思いました。

ちなみに出発前に予め演目をチェックしたい方は、ホールの公式サイトがありました。
http://www.palaumusica.org/

●2005年12月 札幌っ子さん●
私は2005年12月31日にカタルーニャ音楽堂で大晦日コンサートを聴きに行きました。

出発前は、HPから予約。 ↓
http://www.palaumusica.org/
ここのサイトの素晴らしいところは、座席を自分で選べるだけでなく、その座席からみたステージの写真もみれる点です!(席によっては全くみれないため)
英語が多少読める方は、是非このサイトからチケットを買う事を絶対オススメします。

当日は、チケットブースのすぐ向かいにある機械に行ってください。
HPで入力したクレジットカードをそこに入れるだけで、チケットがでてきます。
とっても簡単です。

開演前は、ロビーで軽食を。
タパスが非常においしかったです。
ロビーも、というか劇場全体がかわいらしい、それでいて重厚な雰囲気でした。

私は、あえてステージ側の席、パイプオルガンの真横の席を買いました。
ステージに一番近いですし(ステージ全部はみれませんが)、観客と向かい合った状態でしたので、なんとも不思議でした。

なお、日本人はパラパラといましたが、そんなに多くは見られませんでした。

●2006年1月 Mさん●

このHPで情報を見て、ぜひ世界遺産の音楽堂でコンサートを観たい!と、チケットを取りました。

まずは音楽堂の公式サイトでスケジュールをチェック、Estrella Morenteというカンタオーレのライブがあることが判りました。
リンク先の地元チケット会社からこのコンサートをチェックすると、17〜60ユーロまで席があり、そのまま指定してカードで決済できるようでしたが、受け取りをどうするのやら、さっぱり読み取れません。

まずは、24ユーロの席に狙いを定め、某クレジットカードのツアーデスクに聞いてみました。結果、1枚につき30ユーロの手数料がかかるとのこと、2枚で60ユーロ、ほぼ1万円かーと思い悩み(笑)試しに某H●Sのマドリッド支店に見積もりをお願いしました。1枚につき手数料16ユーロ+ホテル宅配料(マドリッド6.5〜バルセロナ10)とのことで、こちらでお願いしました。ホテルの住所、パスポート番号をメールで送り、クレジットカードのナンバーはFAXしました。
さて、スペインに着いてホテルではサインも必要なくフロントで簡単に受け取れました(パスポート番号は何だったんだ・・)

当日まずは壮麗な音楽堂にびっくり!そして意外と小さいのにも驚きです。銀座の歌舞伎座と同じ感じで、いちばん後ろの席ではステージ全体が見えません。私の取った席は3階の中央あたりでなんとかステージが見えるかな、という感じです。
コンサートはとても素晴らしく、音楽堂の雰囲気・照明の美しさ、そしてカンテの素晴らしさに涙が出る程でした。私は昼間の見学ツアーには行ってませんが、ぜひぜひ時間が許せばコンサートも体験されてほしいと思います。

ちなみに、満員御礼で立ち見まで出る盛況ぶりでした(私は2週前でチケット取れたのに、現地の方はギリギリまで買わないんですね)

21:30開演で実際は21:45に始まり、終了は23:30頃。
0時近いですが、どっと人が出ていくので危険は感じません。少し歩いて通りから、タクシーを拾って帰りました。



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