バックパッカーズ・ホステル〜民宿アリラン



バルセロナの安宿の中で、究極の宿です。
いろんな意味で、ズバ抜けた安宿です。

ここは、韓国人のリー夫妻という老夫婦が経営している民宿なのですが、ここは何と10ユーロというズバ抜けた安さになっています。
そして、ここには日本人しか泊まらないため、安全面でも抜群です。宿の中で盗難を恐れる心配はまずないでしょう。

ただ・・・結論から言いますと、
「安く泊まれさえすればどこでもいい」という方以外には、お勧めできません。

1.たった2つの部屋に全員で雑魚寝

多少は、とってつけたような2人部屋などもありますが、基本的には全員雑魚寝です。よって、混雑時には蟹工船のような状態となります。

男性部屋 女性部屋

2.何かあぶなっかしい

宿に至るビル階段には、キムチや生活用品に混じってプロパンガスがいくつも積んであります館内の喫煙者は、その階段を登って屋上にタバコを吸いに行きます。

3.セクハラ疑惑

リーさんは、韓国人らしくかなりスキンシップの激しい方なので、女性にも遠慮なく触ってきます。よって、女性の宿泊客の中には、セクハラに近いと感じる方もいらっしゃいます。というか、シトラスの見る限りは、あれは日本でやるとギリギリアウトなラインだと思います。
そういうスキンシップに慣れていない/好まない女性の方は、ちょっとキツイかもしれません。

4.非合法営業

これは、まぁ大した問題ではないといえば大した問題じゃないのですが、ここは「宿」としての許可は得ていません。「民宿」といえば聞こえはいいですが、妙に心配性なシトラスにすれば、何か事故が起こったらどうするんだろうか?という不安を持ってしまいます。

という感じで、興味深い宿ではあるのですが、他人に勧めるにはちょっと抵抗がある宿です。

ちなみに、部屋が限界までギュウギュウ詰めになったら、何と屋上に設置したベッドに旅行者を案内します。そのおかげで、「このアリランは、98年の開業以来、来た旅行者を一度も断ったことがない」そうです。

アリラン名物「青空ベッド」


ここまできたら、もう笑うしかありません。
かなりカオスな状態の宿だといえるでしょう。

こんな宿でもさらに泊まり続けようとする人には、さすがに猛者が多く、長期宿泊者主催で毎晩開催される宴会は、ものすごいドロップアウトぶりの日本人をたくさん見ることができて非常に面白いです。普段から「テンションが高い」といわれるような人や、半ばネタ作りをするために旅行しているような人には、自信を持ってお勧めできる宿です。あまりの面白さに、ついつい長居してしまうかもしれません。

一方、至って「正常な」感覚の持ち主には、あまりお勧めできません。
わざわざ移動するのも面倒くさいでしょうから、そういう方は、最初からここを避けられた方がいいかと思います。

とはいえ、ここをどんな宿だか知らずに泊まりに来た人でも、最初は相当ショックを受けるものの、中にはすぐに慣れてしまって居ついてしまう人も少なくありません。
好奇心とテンションを保てる自信があるのなら、一度行ってみてもいいかもしれません。何事も経験です。

怪しさ満点のハングル文字掲示板
 


アクセス

場所は、サンツ駅の一つ西にある「プラサ・デ・サンツ」駅から徒歩5分くらいです。ただ、かなりややこしいところにあるので、初めての人は、どうがんばっても1人では行けません。宿の前には、当然のように看板・標識は一切ありません。
ですので、初めて行く際には、プラサ・デ・サンツ、もしくはサンツ駅に着いたら、「アリラン」に電話しましょう。すぐにリーさん(もしくは代理人)が迎えに来てくれます。

物凄い勢いのアリランのビラ


まぁ、こんな感じの宿です。

そういえば、この宿、2001年くらいから「地球の歩き方」に掲載されるようになりました。世も末ですね、ほんと。




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