世紀のエンタテインメント・ミュージアム:「ダリ美術館」
 
まず始めに、この美術館を一言で言い表すとすると

「エキセントリック」

これに尽きます。

常人には理解不能、というか、恐らくダリにしか理解不能なダリワールドが、館内で力いっぱい炸裂しています。突っ込みどころが満載な美術館なので、できれば関西人と一緒に行きたいスポットです。


まず、国鉄フィゲラス駅を降りてしばらく歩きます。
すると、こんな建物が見えてきます。





高校野球の応援団長のようなポーズを取った銅像が、屋根の上にたくさん建っています。

よく見ると、一番右の人だけ



何かを担いでいるようにも見えますが、この人にだけに物を持たせる意図は何かあったのでしょうか。
作ったのがダリだけに、「気まぐれでちょっと持たせてみた」と言われかねないのが恐ろしいところです。

そして、この裏の方に回ってみると、




卵、人、卵、人、卵、人・・・。
さっき見た壁よりも、ますますエスカレートしています。

ダリはフロイトの「夢判断」の影響を大きく受けたと言われているので、これは自分の中の「夢の世界」を具現化したものなのでしょうが、こんなものを作らされるために動員された大工さんたちの気持ちを察せずにはいられません

そして、壁の方をよく見ると・・・



どうみても「秩序よく並んだウ×コ」のようにしか見えません。確かに一定のスパンで綺麗に並んではいますが、それで済む問題ではないような気がします。

大工さん、本当にお疲れ様でした。


・・・さて、外部を一通り突っ込み終えて中に入ると、いきなりこんな部屋が訪問客を迎えてくれます。



さすがはダリ、いきなり突っ込み甲斐のある部屋をちゃんと用意してくれています。

まず、目の前の女性の像についてなのですが、なぜ彼女は土偶のような形をしているのか。



なぜ手を広げているのか。




そして、なぜ一輪の花を手に持っているのか。




そして、なぜ彼女は車の上に乗っているのか。




それぞれの意味を考えたら、その時点でダリに負けているような気がするので、「そういうもの」として捕らえるのが正解なのでしょう。

その後ろを見ると、水滴の集まりみたいな塔がそびえたっています。しかも、見逃しようがないほどバカにデカイです。



お願いです、見逃させて下さい。


ここは叫びたい気持ちをグッと堪えて、部屋の端の方に向かってみましょう。

すると、こんな像があります。


十字架にかけられるキリスト像



至ってどこにでもありそうなロウの彫像で、多少ホッとします。ですが、よく見ると上半身がドロドロに溶けています。

この人、間違いなくキリスト教をバカにしてます。

そして、館内を巡回していくと、至って格調高い長椅子が置かれてあって、「ああ、ダリもこういう普通の作品を作っていたのか・・・」と、ちょっとホッとします。




しかし、よく見ていると・・・背もたれの部分に、何か気になるものがついているのが分かります。



何となく子供が書いたUFOのように見えないでもないです。それも2機。

ここまで来ると、「意図が分からない」という疑問より、「気まぐれでつけてみたのでは?」という確信の方が圧倒的に強くなってきます。


そして、極めつけは、館内奥にあるピカソの肖像画です。

ピカソといえば、皆さんご存知の通り、あのグレイトなアーティストです。そのピカソの肖像画を、このダリ氏がお書きになっているのです。

この1枚で、今までの100倍は突っ込めます。

皆さん、既にイヤな予感がされていることと思いますが、勇気を持って下に進んでみましょう。




ピカソの肖像画


































・・・・







どこをどうみたら、




こんな気難しそうな人が、





こう見えるのでしょうか。

この絵を見て、初めてダリの凄さが分かったような気がしました。


そして、この「肖像画」の正面には、ダリ自身の肖像画も展示されています。

もう、おおよそ察しがついているかと思いますが、さぁ、勇気を振り絞って見てみましょう。



ダリ(自画像)






























・・・・・・・・・・


・・・・・輪郭が溶けてる・・・・・




もっとも、ダリの場合は元の姿がこんなの




なので、まぁこれでも




大差ないといえば大差ないといえるかもしれませんが。

他にも突っ込みたいところはたくさんあるのですが、キリがないのでこの辺でやめておきます。

この続きを楽しみたい方は、フィゲラスのダリ美術館までどうぞ。



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