| 1.ゴシック地区には立ち入らない! 2.現地の人の通行が少ない観光地には要注意! 3.人通りの少ない時には出歩かない! 4.マグレブ系の人々には要注意! 5.出歩く時は、基本手ぶら! 6.帽子をかぶらない!(特に女性の方!) 7.大きな荷物を持ったまま町を歩かない! 8.トロトロ、フラフラ歩かない! 9.ホテルの出入り時に注意する! 10.荷物から注意を離さない! |
この章では、バルセロナで、犯罪の被害に遭わないため&犯罪の被害を最小限に食い止めるための方法を、「10ヶ条」という形式にして伝授したいと思います。 無駄に長いので、ヒマな時に流し読みしてください。 1.ゴシック地区にはなるべく立ち入らない! 何と言ってもこれに尽きます。 ランブラス通り周辺に広がる「ゴシック地区」は、観光客のメッカな割に、狭い道に入り込むと、人通りが一気に少なくなります。実際危ないかどうかは別にして、何かあった時、どうしようもなくなります。 そして、次章の、「治安についてのアンケート」を見てもらえれば分かりますが、バルセロナを訪れた人のほとんどが、「ゴシック地区が、少し暗い雰囲気だった」という感想を持っています。実際、この地区での犯罪被害が、バルセロナ全体の被害件数の大半を占めています。 といっても、ゴシック地区は、非常に魅力的な町並みの続いている地域です。「あまり入り込むべきではない」ということを念頭に置きつつ、ゴシック地区に立ち入る際には、できるだけ通行人の多い、大きな通りを歩くようにしましょう。 ついでに、「海外安全ホームページ」の「スペイン」のコーナーに載ってた、なかなか興味深い犯罪被害例を、勝手に引用させてもらいましょう。
・・・「午前5時半にレイアール広場付近を1人で歩いてる」ってのは、なかなかカッコいいですね。10万人のソ連兵相手に、たった1人で立ち向かうランボー並みの勇敢さです。 この被害に関しては、残念ながら、全く同情心が湧いてこないんですが、ゴシック地区に不用意に、しかも深夜/早朝に立ち入ると、こういうことも起こりえます。 夜中に街中を徘徊したければ、日本に帰ってから、飽きるまで家とコンビニの間を徘徊して下さい。 結論。 「ゴシック地区には基本的に立ち入らない」 「立ち入るにしても、人の多い通りを、人の多い時間帯に歩く」 という2点をお忘れなく。 2.現地の人の通行が少ない観光地には要注意!!! どこの世界でも、観光客が多いところに犯罪が多発するのは当然のことですが、特に、現地の人が少なくて観光客が多いところ(=観光客の割合が高いところ)に、犯罪の被害は集中しがちです。 そして、バルセロナにも、「観光客は多くても、現地の人が少ない」というポイントがいくつかあります。 具体的には、 ◆グエル公園周辺の坂道 ◆モンジュイックの丘 ◆シウタデリャ公園周辺 ◆サンツ駅 などの地域です。 これらの地域に向かう方は、充分注意してください。 なお、個人的には、 ◆グエル公園周辺の坂道 →カタルーニャ広場、カサ・ミラ前から、バス24番を使って入り口ゲートまで直行。 ◆モンジュイックの丘 →サグラダ・ファミリア、大学広場(universitat)、スペイン広場からバス50番で丘の上まで直行。 ◆シウタデリャ公園周辺 →できれば行かない。行くなら地下鉄4号線Barceloneta駅から往復で。 ◆サンツ駅 →できれば利用しない。切符の予約は市内のpasseig de gracia駅で。利用するなら、電車の出発直前に到着し、ホームに直行すること。 などの対策が有効かと思われます。 これ以外でも、「現地の人が少なく、観光客が多い」というポイントに行かれる際には、十分に気をつけるようにしてくださいね。 3.人通りの少ない時には気をつける! まず、初めに言いたいことは、「人の少ない時間帯は要注意!」ということです。 基本的に、週末(土・日)、祝日、夏休み、年末年始期間に関しては、1日中人通りが少なくなるので、1日中警戒が必要です。 人通りの少なくなっている時間帯に町を歩く際には、くれぐれも気をつけて下さい。 さて、次は平日(月〜金)に関して。 まずは、スペインの生活時間帯を解説しておきましょう。 図で表すと、下のようになっています。
ご覧になって分かるとおり、一般的な先進国の生活時間と比べて、 1.全体的に、全てが遅い。 2.「シエスタ」という意味不明な時間帯がある。 という2点の特徴があるのがお分かりになると思います。 「シエスタ」というのは、まぁお分かりになる方と多いと思いますが、「昼食+昼休み」の時間帯です。といっても、フランスに近く、スペイン随一の都会であるバルセロナでは、このシエスタの習慣はかなり薄れつつありますが、それでも、この時間帯には町に人通りは少なくなり、一部のお店は完全に閉店します。 ちなみに、生産性の悪いスペイン南部では、人々は、この時間帯には全ての動きを止め、リアルお昼寝タイムに入ってしまいます。 よって、この時間帯には、南部では、商店・レストランを始め、何と鉄道までもが完全に動きを止めてしまいます。こんな国が、果たしてドイツやフランスと並んで「EUの1国」と胸を張っていいのでしょうか。こんな人々と同じ通貨を使わされているドイツやフランスの人々が、本当に不憫でなりません。 ま、そんなことはいいのですが、スペイン(バルセロナ)の平日で、1日のうち、町に通行人が少なくなる時間帯を選ぶとすると、
という3つの時間帯が挙げられます。 当然ながら、全ての犯罪被害は、この比較的人通りの少ない時間帯に多発しています。 ※在スペイン日本大使館によると、日本人の犯罪被害は、14時から17時までの時間帯(シエスタの時間帯)が多く、2004年度においては、この時間帯に被害に遭った者は99人(全体の29%)だったそうです。 よって、この3つの時間帯に出歩く時は要注意です。 というか、できれば出歩かない方がよいでしょう。 出歩く時には、タクシーを使って、目的地までドアTOドアで移動するのが最も賢明な方法です。 特に、上に述べたシエスタの時間帯は、「昼間なのに人通りが少なくなる」という、日本人の感覚ではなかなか意識しづらい時間帯なので、忘れず注意するようにしましょう! あと、深夜に関しても同様で、バルセロナの人は夜は基本的に家に帰ります。夜10時以降もランブラスなどには人通りが絶えませんが、その多くは、地方・外国からの観光客か留学生の方々です。よって、この時間帯に襲われてしまっても、まず誰も助けてくれません。むしろ、周りの人々も一斉に逃げ出します。 という訳で、基本的に深夜〜早朝&シエスタタイムには宿から出ず、もし「フラメンコを見に行く」「朝早く出発する」等で、どうしても外に出ねばならないなら、宿から目的地までタクシーを使い、ドアTOドアで移動するようにしましょう。 4.マグレブ系の人々には要注意! 強盗等の暴力的な犯罪は、ほとんどが顔の浅黒いマグレブ系(北アフリカの人々)によって引き起こされているようです。 よって、そのような様相で、不審な動きをしている人が前や後ろから近づいてきたら、さりげなく避け、人通りの多い方に向かっていくようにしましょう。当然、アラブ・マグレブ系の人にも普通の人はたくさんいるので、あまり露骨に避けると、今度は別のトラブルを引き起こしてしまう可能性もあります。街角でいきなりストリートファイト状態に突入したくなかったら、露骨に避ける動作は避けましょう。 5.出歩く時は、基本手ぶら! 財布・航空券・パスポートの「旅行者三種の神器」は、全てホテルにおいておきましょう。ユースや安宿なら、フロントに預けられるところは預け、預けられないなら、旅行カバン(バックパック)のカギがかかるところに入れておいて下さい。 町を出歩く時、持ち歩かねばならないのは、 1.小銭入れと多少の現金(3000円〜5000円程度) 2.パスポートのコピー(カラーの方がいいですが、白黒でも構いません) 3.街・地下鉄の地図 の3点のみです。 あとは、ズボンのポケットの容量に応じて、「ガイドブックの切り抜き」「国際キャッシュカード」(シティバンクの「ワールドキャッシュなど」)等を持ち歩かれるとよいかと思います。 とりあえず頭に刻み込んで頂きたいのは、「基本は手ぶら」ということです。ポーチであれスーパーの袋であれ、持ち歩かないに越したことはありません。 6.帽子をかぶらない!(特に女性の方!) 日本人女性の旅行者を見ていて、一番「いかにも旅行者だなぁ」と思うのは、この「帽子」です。帽子の中でも、特にハットをかぶっている人が多いのですが、帽子をかぶっているとすぐに「旅行者だ」と分かります。見た目では旅行者か現地在住の人が判断がつかなくても、この「帽子」で分かる場合も多いです。 確かに日差しは殺人的にキツイですが、帽子をかぶるのはやめておいた方がよいでしょう。暑くなったら、バルかファーストフード、または美術館にでも入って一息ついて下さい。 7.大きな荷物を持ったまま町を歩かない! バルセロナに着いたら、直行で予約している(もしくは目当ての)宿に向かうようにしましょう。重いバックパックを担いで、安宿の多いランブラス周辺を歩き回るなんて、自ら「襲ってくれ」と言っているようなものです。 このためにも、バルセロナ到着前には、できるだけ宿を予約しておくようにした方がよいでしょう。 電話一本でもいいので、前日までにどこかに予約を入れておいた方がベターです。 もし、予約ナシでバルセロナに着いたなら、到着ターミナルの公衆電話で、ガイドブックに載っている宿に片っ端から電話するなり、観光案内所(空港やサンツ駅にあります)でホテルを紹介してもらうようにした方が賢明です。 8.トロトロ、フラフラ歩かない! 街中を歩いていると、たまに周りを珍しげに眺めながらトロトロ、フラフラしながら歩いている日本人旅行者を見かけることがあるのですが、これは危ないです。 シトラスが強盗なら、日本人旅行者の中でも、キョロキョロしながら歩いたり、街角をじっくり見ながら歩いていたりする人を狙います。それらの人々は、周りを眺めながら歩いている時点で観光客間違いない上、歩くスピードが遅く、さらに周りに気をとられて注意が散漫になっているからです。 街中を歩く時は、あまりキョロキョロせず、できるだけ目的地に向かってまっすぐ歩いた方がよいと思います。(もちろん、観光で来ているのですから、周りを見ながら歩くのは当然だとは思うのですが・・・) あと、気をつけねばならないのが、大道芸人の類です。 行かれた方は分かるかと思いますが、ランブラス通りにはたくさんの大道芸人が立ち、それぞれの芸を披露しています。 といっても、もちろん大道芸人自体が悪さをするのではなく、大道芸人の芸に見とれている通行人が、スリ・ヒッタクリ・置き引きの格好のターゲットにされているのです。「大道芸人の周りには、必ず泥棒が潜んでいる」と断言してもよいでしょう。 ランブラスの大道芸人 ![]() (c) tsuruさん ということで、ランブラスを歩く際にも、何かに見とれて注意力を散漫にさせないよう気をつけてください! 9.ホテルの出入り時に注意する! ホテルを出入りする時にも、気をつけてください。 なぜなら、 1.ホテルに入ろうとする時には、「家に戻ってきた〜」という安心感からか、概して気が緩みがちなので。 2.ホテルを出る時には、ほとんどの場合、1日のうちで一番現金を持っているので。 よって、そのホテルの出入りの瞬間を狙って待ち伏せしている強盗も多いので、十分気をつけましょう。 また、学生の旅行者などは、主にHostal(オスタル)やPension(ペンシオン)などの「安宿」に泊まることになると思いますが、それらの安宿は、ほぼ100%雑居ビルの中にありますので、誰でも内側に侵入可能です。 ヨーロッパに行ったことのある方なら分かるでしょうが、ヨーロッパの雑居ビルは、道路に面した共通の玄関にカギ付きのドアがあり、さらにそれぞれの部屋の前にカギ付きのドアがある形式になっています。 日本人には、「1度ドアをくぐれば我が家」という意識が定着しているからか、道路に面した共通の玄関をくぐった時点で安心してしまう人がかなり多いのですが、それを狙って、その内側に強盗が潜んでいることがよくあります。 安宿に泊まられる方は、自分の部屋に入るまで決して気を抜かないようにして下さいね。 10.荷物から注意を離さない! 街中では「手ぶらで歩いてくれ」と上で散々お願いしたのですが、それでもやはり、必要に応じて、リスクを承知で荷物を持ち歩かれる方はいらっしゃると思います。 そういう方に関しては、「あとは自己責任でお願いします」と言いたい気持ちで胸いっぱいなのですが、とりあえず、そういう方、絶対に荷物から注意を離さないで下さいね!!!バルセロナで一番多い犯罪は、実は「置き引き」なんです。 在バルセロナ日本国領事館によると、2002年度、日本人が遭った犯罪被害184件の内訳は以下のようになっています。
置き引きだけで、全体の4割ほどを占めています。 荷物を持ち歩かれる方は、自分の手から1秒でも離さないように気をつけましょう。いつ、どこであれ、手を(目を)離した瞬間に誰かが狙ってくる、と思ってください。 ☆「自分だけは大丈夫」と思って、安易に気を抜かない! 結局、これが最も大きいような気がします。 強盗の被害に遭った日本人をたくさん見てきた、ある日本人宿のオーナーによると、被害に遭った人は口をそろえてこう言うそうです。 「何で私が・・・」 「何でぼくが・・・」 これは、つまり、「スペインは危ないとは聞いていたものの、まさか自分がその被害者になるとは夢にも思っていなかった」というよい証拠だと思います。確かに、安全な日本で暮らしている私たちには、いきなり白昼堂々強盗に遭ってしまうなんて考えられないことでしょうしね。 しかし、件数は少ないとはいえ、確実にバルセロナでも強盗事件は起こり、スリは多発しています。それをまず忘れないようにして下さい。 シトラスが強盗なら、 A:警戒心バキバキで、襲う前に勘付かれそうな山田さん B:警戒心に欠けて、ふらふら歩いている佐藤さん の2人がバルセロナを歩いていたとしたら、確実に佐藤さんの方に狙いを定めます。 警戒し過ぎているとロクに観光が楽しめないですが、警戒を緩めないに越したことはありません。あなたが桜庭やヤオ・ミン並みの外見をしていれば別ですが、そうでない限り、いつでも犯罪の被害者になりうるのです。 バルセロナに数日滞在して慣れてきたとしても、決して上のこれらのお約束は破らないようにして、警戒心は決してなくさないようにした方がよいでしょう。 「第3章〜町歩きの服装・装備へ」 戻る |
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