バル・レストランについて


バルについて

バルは、いわゆる「カフェ兼レストラン兼居酒屋」で、町のそこらじゅうにあります。

コーヒー一杯、オレンジジュース一杯でも全然構いませんし、お腹一杯食事しても全然構いません。
基本的に、飲食物なら何でも置いており、使い方はあなた次第です。
歩くのに疲れたとき、ちょっと入ってエスプレッソで一息入れるのもいいですし、ヒマな時、本を持って入って、カフェ・コン・レチェ(カフェ・オ・レ)を飲みつつ1人で本を読む、なんてのもアリです。道に迷った時、休憩がてら入って、スモ・デ・ナランハ(生オレンジジュース)を頼んで、ついでに道を聞くなんて使い方もできるでしょう。

また、バルにおいてある料理は非常に多彩で、カタルーニャ(スペイン)の食文化の奥深さがこれだけでもよく分かります。さらに、料理は基本的に全て自家製なので、「家庭料理」に限りなく近いです。よって、バルによって置いてあるものも違いますし、メニューの名前が同じでも、味は全てのバルで違ってきたりします。こういったところが、「バル」の魅力的なところだと言えます。
そういう訳で、バルセロナ(スペイン)通の人になると、観光もせずにひたすら「バル巡り」をしている、なんてのもよく見かけます。

この「バル」は、珍しくスペインが世界に誇れる文化の一つなので、ぜひ気軽に利用してみて下さい。レストランと違い、一人で入っても全く問題ないです。一人旅の方も、気後れせずぜひ行ってみて下さい。

お店

バルセロナのバルを紹介したサイトは、ネット上に山ほどありますのでここでは紹介しません。各自検索してみてください。

メニュー

メニューの名前については、スペインなんでもリアルタイムさんに詳しく紹介されているので、そちらをご覧下さい。

注文方法

飲み物だけの注文の際には、日本と同じように注文すればOKです。
食事の際には、基本的には、カウンターの前かその近くにズラーッと並んでいる大皿料理を、自ら注文して小皿(タパ)に取り分けてもらうという形式です。

こんな感じで大皿に盛られてます。



タパに取り分けてもらう際には、半皿(メディア・ラシオン)とか一皿(ウナ・ラシオン)という単位で、量を注文することもできます。(何も言わなければ一皿=1人前が出てきます。)
たくさんのものを少しずつ食べたい時は、半皿でいろいろ頼みましょう。少しずついろいろ食べれてお得です。おただし、この技を連続して使用すると「セコイ野郎だなぁ」と思われかねませんので、ほどほどにしておきましょう。
言葉が分からなくても、料理自体はカウンターにズラッと並んでますので、それを指差して「ウナ(・ラシオン)」とかいえばOKです。

バスク地方のバル

バスク地方のスタイルのバルだけは、上で記したバルとは形式が異なります。

まず、入店して席に着くと、自分用のお皿が渡されます。
そして、カウンターの上に、爪楊枝が刺さった小さな料理(ピンチョ)がずらーっと並べてありますので、それを好きなだけ自分で取って食べます。

こんな感じ。

何か楽しそうでしょ?

料金は、普通は「ひとつあたり×ユーロ」と固定されていますので、安心して食べることができます。普通は、1つ1ユーロ前後です。よって、お会計は、「食べ終わった後の爪楊枝の数×一つの値段」になります。明快なことこの上ないです。

昔は、知る人ぞ知る存在だったこのバスク風バルですが、90年代末頃から、この形式のバルが一気に急増し、今では、カタルーニャ広場の近くの目抜き通り沿いにまで出店するようになりました。
このタイプのバルは、(飲み物以外は)注文が必要ないため、全くスペイン語がダメでも問題ありません。よって、通りかかったら、ぜひ一度入ってみて下さい。バスク風のバルは、お店のカウンターの上に、ズラリと爪楊枝の刺さった小さな料理が並んでいるのですぐに分かります。(お店の名前のどこかに"tx"や"xt"の文字が入ってたら、バスク風バルである可能性が高いです。例:"txacolin""euskal extea")

ガリシア地方のバル

バルセロナ市内には、スペインの北西部にある「ガリシア地方」のバルも何軒か点在しています。
ガリシアのバルでは、何と言っても、激ウマの「プルポ」(タコ)が食べられるので、余裕があったらぜひいってみましょう。(この「プルポ」に関しては、「料理について」をご覧下さい。)

ガリシアのバルでは、ガリシアの地酒(白ワインが多い)もたらふく味わえるので、食通の方は、ぜひ一度どうぞ。中央郵便局とコロンの塔の中間くらいに、ガリシアのバルが何軒か集まっています。

注意点

なお、全てのバルにおいて、飲み物・食べ物、いずれの注文の際にも、「着席するところによって、値段が変わる」という場合が多いので、ちょっと注意が必要です。

例えば、同じカフェ・コン・レチェを頼んだとしても、カウンターの立ち飲み席が1ユーロだとしたら、カウンターの座席が1.2ユーロ、普通のテーブルが1.4ユーロ、テラス席が1.6ユーロといったように、座り心地・居心地がよくなるごとに、値段がどんどん上がっていきます。(ですから、地元の人は、カウンターにもたれて、立ったままコーヒーを飲んでいることが多いです。)
特に、立ち飲みとテラス席では、値段に1.5倍ほども格差があり、これはたくさんの品物を注文した時には大きな格差になってきます。

という訳で、安く済ませたい方は、カウンターでの飲み食いを基本としましょう。

料金は、通常後払いです。


レストランについて

レストランのシステムは、他の国とあまり変わりません。
緊張せず、リラックスして入りましょう。
服装に関しては、高級レストランに行く時以外は、カジュアルな格好で構いません。もちろん、サンダルや擦り切れたジーンズなどは論外ですが。そのような格好しかできないなら、迷いなくバルかマクドナルドへGOです。

あと、「1人でレストランに入る」というのも、ヨーロッパではありえないことなので、一人旅の方は、何とかして相方を見つけて2人以上で入りましょう。できれば、異性同士の方が自然ですが、女性同士でも特に違和感はありません。男性二人は、さすがマズイです。
※一人旅の方は、このHP内の「旅仲間募集掲示板」で相方を探してみてもいいかもしれません。

お店

バルと同じく、レストランについてもネット上に山ほど情報があります。また、「ぐるなび海外版:バルセロナ」でも、有名なレストランは一通り押さえられています。

チップ

サービスに満足したら払ってもよいですが、基本的にアメリカのように義務ではありません。お会計の後、小銭があまったら残しておく、という程度でよいと思います。
また、通常は、アメリカのように「カードの決済金額を客がチップを含めた値段に書き換える」という習慣も存在しません。超高級レストランとかでは知りませんが、普通かなりビックリされると思うので、やめておいた方がよいでしょう。


バルセロナ一有名なレストラン

具体的なレストラン情報については、上で「勝手に検索してください」とサジを放り投げておいたのですが、読者の方から「おいしいパエリャを食べるならどこがいいですか?」というメールが後を絶ちません。
ということで、バルセロナで最も有名なレストラン「7 portes」(セッテ・ポルタス=シエテ・プエルタス)を紹介しておきます。

「7 portes」の紹介ページへ



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